パティシエさんたち向けイラストを研究中
製菓学校の元講師という知人から、「パティシエを目指す生徒さんに、イラストを教えてみるのもいいかも」とアドバイスをもらいました。
なんでも学校の文化祭など、自分の作ったスイーツをイラストで描く場面が多いとか。そういえば漫画だかドラマで、パティシエさんが新作スイーツをスケッチしているシーンを見たことがある気もします。
というわけで、研究作として1品作ってみました。スイーツの王道であるショートケーキです。
水彩画のモチーフとなる写真を用意する
以前リスを描いた時と同じように、まずは写真を用意します。手元にスイーツがなかったので、例のごとくPixabayから調達してきました。
この写真をお絵描きアプリへ取り込んだところです。
鉛筆で下書きを作成する
鉛筆ツールで輪郭をなぞっていきます。私はけっこう細かくなぞってしまいましたが、時間がかかるのでもっとざっくりでOKです。
仕上がりはこんな感じです。イチゴの種はあとで描くので今は描きません。粉砂糖も同様です。お皿の下部分は写真が切れちゃってるので、適当に描きました。
ベース色を塗る
ベース色を塗っていきます。色の濃さは中間色(ハイライトと陰の中間の色)くらいを狙っています。鮮やかな発色にしたかったので、着色にはインクペンを使っています。
ケーキとイチゴ、お皿全体を塗り終わりました。
スイーツの各部を細かく描き込んでいく
ケーキのスポンジ
まずスポンジに着手します。上面の輪郭にやまぶき色を追加し、パレットナイフでぼかして立体的に見せます。
写真より色が濃い目ですが、あとで粉砂糖を大量に振りかけるので問題ありません。
スポンジの間のクリームとイチゴ
パレットナイフを使ってクリームをのばし、イチゴの上に淡くかぶせていきます。ここはかなり地道な作業です(-_-;) パティシエさんたちにやってもらうなら、きっとカットします。
ケーキを彩るイチゴや花など
イチゴはスポンジと同様に、輪郭沿いに少し暗い赤を載せてぼかしています。種はケーキの下に写真を表示して、1粒ずつ描きました。
拡大してるので画が粗いですが、イチゴと花のアップです。イチゴの中の明暗がよく見えると思います。花を立体的に見せるべく、花弁の根元に暗い青で薄く陰を入れてあります。
クリームやナッツ(?)にも陰を落とします。
ここまでの完成図です。ケーキだけリアルなのも妙なので、お皿ももう少し描き込むことにします。
お皿にもぼかしを入れてみました。あとはその上に粉砂糖を配置して完成です。
微妙な明暗にはやっぱり水彩を使いたい
もし人に教えるならシンプルな手法がいいなということで、今回着色はインクペンだけでやってみました。
でもお皿の微妙な明暗など、淡い色のコントロールをうまく効かせたい時はやっぱり水彩ですね(^^ゞ インクペンとパレットナイフで出来ないこともないけれど、難易度が高く、手間もかかります。
かといって水彩のみだと背景色が透けてしまうので、ベース色:インクペン、明暗付け:水彩+パレットナイフの組み合わせが最強な気がします。
コメント