実際ラフ図をトレースして、きれいな線画を描く
以前、基本の黒猫イラストからバリエーションを増やす方法を特集しました。
今回はその続きをご紹介したいと思います。ガタガタだったラフ図が、キレイかつ、かわいいにゃんこイラストへと大変身しますよ。
ラフ図を新規ファイルへ配置する
前回作ったラフ図にはこれ。元となった黒猫から、3パターンのコタツにゃんこを作りました。
操作は、Windowsタブレット版のArtrageで行っていきます。
まずは右上の、「けっこうなコタツですな」とぬくぬくしている黒猫から作りましょか。
新規ファイルを作成してラフ図を配置したら、右上の黒猫を残して他の部分は削除します。
前回のラフ図よりきれいになっているかと思いますが、配置後に以下の作業を行っています。
- 左右対称で描きやすいよう、グリッドを表示
- 目の真ん中を基準として、キャンバスのセンターへ移動
- いびつだったコタツ布団の形を修正(インクペンで描き足した)
- ラフ図より少し明るめの色に変更し、色彩を統一
トレース中はなぞることだけに集中したいので、こういった下準備は先にすませておきます。
ラフ図の線をなぞって清書していく
ここからは楽しいトレース作業です。今回の絵は正面を向いた左右対称のイラストなので、Artrageの対称ペイント機能が便利。左半身をなぞれば、自動で右半身が描画されます。
ラフ図を少し薄くして、線をなぞっていきます。今回は清書なので、手振れ補正機能もオンにしてあります。ブレのないきれいな線が描けます。
いちおう各パーツ(耳や目など)はレイヤーを分けて描いています。ラフ図の段階で位置決めはしましたが、全体のバランスを見て後で移動する可能性があるからです。
こんな感じです。左にある「レイヤー」を見ると、「耳」と「顔の輪郭」で別レイヤーなのがおわかりいただけるかと。
猫部分のトレースが完了しました(ラフ図を非表示にした状態)
同様に、布団部分もトレースして仕上げます。これで線画はできあがりです。
線画に色を塗る
色塗り用のレイヤーを追加し、着色を始めます。
順番ですが、一番下にあるものから塗っていきます。少しくらい塗りがはみ出てしまっても、上に来る塗りでいい具合に隠すことができるからです。
というわけで、まずは黒猫からヌリヌリ、と。線画レイヤーを塗りレイヤーより上においてあるので、色を塗っても線が潰れることはありません。
着色に使う色は、スポイト機能でラフ図から拾っています。ぬり絵感覚で楽しい(^.^)
仕上げに、エアブラシで頬紅を入れます。これで、1つ目のコタツにゃんこはできあがりです。
続いて、2つ目のコタツにゃんこ。口元を変えるだけなので、簡単。
最後、3つ目。顔と耳の線画を回転したので、布団や腕など隣接する部分も修正しています。
ラフ図さえしっかりできていれば、こんな感じでサクっとイラストに仕上げることができます。下書きって、とても大事。
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