iPadで油絵を描いてみる①初心者向けトレース画像の選び方

iPadで描いた油絵
目次

写真と根気さえあれば、初心者でも油絵が描ける

最近のマイお絵描きトレンドは油絵です♪ 写真から絵を起こすのが楽しくて、病みつきになります。

「しょせんトレースでしょ?」と思われるかもしれません。けれども、絵の模写ってとても勉強になるんですよ(^.^) 

特に油絵は微妙な色の差で面を表現しますが、この微妙加減が初心者にはわかりにくい。それがトレースしてなぞっているうちに、自然と体感できるようになります。

デジタルの力を借りれば、初めてでもなんとかなる

これは私が生まれて初めて描いた油絵です。まったく初めてでも、この程度の表現はできます。デジタル万歳。

ペンタブで描いた油絵

そしてクオリティの高い写真をトレースすれば、仕上がる絵も自然とハイクオリティに。

自分の描いた絵だと完成してもいまいちな仕上がりでガッカリ、なんてこともざらですが。トレースによる油絵の仕上がりは写真が保証してくれます(笑)。

裏を返せば、どの写真を選ぶかで作品の出来が大きく変わります。また、絵を描く難易度も変わってきます(やってみるとわかりますが、色のトレースは線のトレースよりはるかに難しいです)。

そこで今日は連載の第1回目ということで、写真選びのコツについてお話したいと思います。実際の描き方は次回ご紹介しますね。

油絵初心者さんはこんなポイントで写真を選ぼう!

初めのうちは、どの写真が良いかという勘がつきにくいと思います。選んだ写真が難しすぎて描けなかったときのために、何枚か一緒にチョイスしておくのがおすすめです。

具体的な写真サイトでの検索方法はあとにして。まずは写真選びのポイントだけ説明しますね。

まったく初めての入門者→色も花弁も単純な花がおススメ!

理想は、先ほどあげたバラです。「そんなのつまらない」と思われるかもしれませんが、あんな単純な花でも色を作るのは難しいですよ(^.^)

こんなポイントで写真を探してみてください。

  • モチーフが1つだけ(トリミングしてもOK)
  • 輪郭がはっきりしている
  • パーツが少ない(花弁の少ない花など)
  • 色数が少ない
  • 明るい写真
  • メインカラーが白、または淡い色ではない
  • 毛などフワフワしたものがない
  • 著者権上問題がない(ネット上など公の場で公開する場合)

ではNGの写真とはどんなものか、例をあげながらご紹介しましょう。

モチーフがたくさん並んでる

お花畑のようなモチーフがたくさん並んでる写真は、どこから描いたらいいのか迷ってしまいます。また、前の方と後ろの方で遠近的な描き分けが必要な場合も。とても初心者向きではありません。

輪郭に曖昧な部分がある

写真の鳥のようになにか動いているモチーフだったり、あるいは単に画像の写りが良くなかったり。これらの写真は避けた方がいいでしょう。

パーツが多い、模様が複雑


複雑な模様を持つ鳥です。創作意欲をそそられるものがありますが、初心者の段階はやめておく方が無難。楽しみで始めたはずのお絵描きが、いつの間にか苦行になってしまいます。

上達した頃に改めて取り組んでみましょう。花弁の多い花も同様です。

写真が暗い、色合いがいまいち

色や明るさは各人の好みになりますが、例えばこの写真だと個人的にはもう少し黄色いヒヨコがいいなと思います。

上級者であれば、自分の判断で好みの色に置き換えられますが、初心者にそんな高等テクニックは無理。ぱっと見て、明るさや色合いがいまいちな写真は見送りましょう。

メインカラーが白、または淡い色

リアル油絵の世界でも、白っぽいものを描くのは難しいと言われています。

「デジタルなら写真から色を拾って楽勝じゃない?」と思われるかもしれませんが、デジタルでも難しいものは難しいです。明暗を見極める目(デッサン力)が求められます。

毛などフワフワしたもので覆われている

みなさん大好きなニャンコも、初心者のレベルではちょっとむずかしいですね……。毛並みを描くには、テクニック(技法)+根気が要ります。お絵描きアプリに慣れていないと出来ない表現が求められるので、描けるのはもう少し先になりそうです。

トレース画像の著者権について

このページにあげた写真、私が油絵の元にしている写真はすべてパブリックドメインです。加工や再配布が認められているおかげで、トレースしたものも自由に公開できます。

自分ひとりで楽しむ分にはどこから持ってきた写真でもかまいません。

ネット上で公開したり、他人に配りたいなというケースは要注意。トレース写真の配布元をしっかり記すなど対処が必要です。

配布元の規約や使い道によっては完全にアウトなケースもあるので、詳しくはググってくださいませ。

私は忘れっぽい方なので、「そうだ、昔描いた絵をネットにあげちゃおう!」と思い立ったとき、それがどのサイトのどんな規約の写真を元にしたものか思い出せる自信がありません(-_-;)

そのため最近ではパブリックドメインの写真か、自分で撮った写真を使って描くことがほとんどです。

Pixabayで著者権フリーの写真を手に入れよう!

コツは英単語で探すこと

私が愛用しているのが、「Pixabay」(ぴくさべい)という無料写真サイトです。すべての写真がパブリックドメインなので、安心して使えます。しかも、ハイクオリティの写真が揃っています。

日本語でも探せますが、おすすめは英単語による検索。

英語と言っても、むずかしいことはないですよ(^.^) 英語のキーワードを調べるには、googleで「●●(日本語キーワード) 英語」と検索するだけ。この一手間で見つかる写真の枚数がグンと増えます。

油絵入門者にぴったりの写真はコレ

Pixabayで見つけた初心者向けのトレース画像をいくつかご紹介して、第1回目を終わります。次回は写真から油絵を描いていく実際の流れをお見せします。

この写真が一番簡単だと思います。私も描いたバラのつぼみの写真です。

他にはこんなところなど。水滴や花のすじなどは面倒なので、無視しちゃってかまいません。

「第2回:iPadで油絵を描いてみる」へ続きます

次回は上にもあげたバラのつぼみの写真を使って、実際iPadで油絵を描いていきます(^.^)

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