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Keynoteで名刺作成するメリット、デメリット
名刺作成アプリ「BiziCard」は操作こそ簡単だったものの、印刷価格が高い、写真紙(※塗り潰しがきれいに出る)に印刷できない、という惜しい点もありました。
そこで今回からは、「Keynote」というアプリを使って、まったくの0から名刺を作ってみたいと思います。
「Keynote」(キーノート)はプレゼンテーション作成アプリです。AppleにおけるPowerPoint的存在、といったところでしょうか。PowerPointファイルのインポートもできるので、かのソフト使った経験がある人には使いやすいと思います。
メリットは、オリジナル名刺を激安で生産できること
Keynoteを使って名刺作成する一番のメリットは、なんといっても安く名刺が作れること。
A4には名刺10枚をレイアウトできるのですが、これをコンビニで光沢紙印刷すると120円。つまり、名刺1枚12円で作れちゃうんです。100枚作っても、1200円。BiziCardが1枚当たり40円だったので、約1/3の価格です。
もうひとつのメリットは、デザインを自由に組めること。BiziCardでは、同じ紙に入れられるレイアウトは1つだけ。また作成したレイアウトを複写できないため、背景やイラストの異なるバリエーションを作るには一から作り直すしかありませんでした。
その点Keynoteであれば、10枚のうち5枚はママ友名刺、残りはペット名刺とレイアウトを分けることができます。レイアウトの複写も容易なので、名刺のバリエーションも楽に増やせます。
デメリットは、操作に手間がかかること
BiziCardでも手数が多いなぁと感じる部分がありましたが、操作自体は簡単でした。
一方のKeynoteは、名刺専用アプリというわけではありません。そのため、ファイル作成、レイアウト、印刷、すべてにおいてBiziCardより手間がかかります。
アプリの操作も、仕事でPowerPointを使っている人は勘で使えるかと思いますが、この手のアプリをさわったことがない人にはとっつきにくい部分も。やはり、作成のお手軽さという点では専門アプリであるBiziCardに負けます。
でも一度作ってしまえば、名刺の内容なんてそうそう変わらないもの。イラストアイコンや飾り枠など一部だけを差し替えて、名刺のバリエーションを手軽に増やせるようになります。しかも名刺1枚12円で量産できるのです。
名刺作成手順①APPストアから、アプリ「Keynote」をインストールする
App Storeで「Keynote」と検索すると、すぐに該当のアプリが見つかります。
無料ですので、サクッとインストールしちゃいましょ(※端末購入時期等により、有料のケースもあります)。
初めてをKeynoteを起動すると、順に説明が出てきます。最初の「ようこそ」では「続ける」をタップ
次の「iCloud for Keynote」ではお好きな方をどうぞ。わからなかったら、「後で」でかまいません。
「はじめよう」まで来たら、左下の「Keynoteを使用」をタップ。これでKeynoteを使うことができます。
名刺作成手順②名刺テンプレートを入手または作成
まだプレゼンテーション文書がないため、画面は真っ暗です。本来であれば、中央の「タップすると、新規プレゼンテーションを作成できます」から新規プレゼンテーションを作成するところなのですが--。
残念なお知らせです。Keynoteでは、縦方向の紙が選べず、かつ紙のサイズや余白も決められません。つまり、縦のA4用紙に名刺10枚のレイアウトを並べる、という使い方ができないです。まぁ当然といえば当然ですよね、プレゼン用ですし……。
そこで裏道から入ります。KeynoteではPowerPointの文書を読み込んで使えます。PC版のPowerPointであれば、紙のサイズも向きも自由自在です。そう、PowerPointで作成したファイルをKeynoteで読み込んでしまうのです。
PowerPointなんて持ってないよと、とガックリきたそこのあなた。ご安心ください、自家製のPowerPointテンプレートを配布しております(※テキストは配置されておりません。再配布等はせず、個人利用でお願いします)。
PC版のPowerPointを使って、名刺テンプレを作る手順
PowerPointとKeynoteの互換性を考えて、PowerPoint側ではあまり作り込まないようにします。
名刺1枚のレイアウトを作ったら残りはコピーして使えるよう、残り9枚のレイアウトにはなにも配置していません。
手順としては以下の流れになります。
(PC版PowerPointで作業)
●ファイルを新規作成
●用紙サイズを縦297mm×横210mm●のA4実寸に設定
●名刺サイズの長方形(91mm×55mm)を10個配列
●切り取り線の目安となるトンボ代わりの長方形を配置
(iPad版Keynoteで作業)
●トンボ代わりの長方形をロックする(配置基準なので、動かなくする)
●名刺サイズの長方形を削除(※レイアウトコピー用に1つだけ残す)
●項目用にテキストボックスを配置(※互換性が気になる方はなくても可)
こうして書き出してみると、けっこう手順がありますね~。安く作ろうと思ったら、やはりそれ相応の労働は付き物ということで(笑)。それでも構わないっすという方は次のページへゴー。