SNSを通じて世界中の人に自分の絵を見てもらおう

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インターネットへ作品を投稿すれば、見知らぬ数多の人が見てくれる

完成した絵を人に見てもらう場がないという悩み

絵は描くだけでも楽しいものですが、やっぱり人にも見てもらいたいですよね。「この絵、いいね」なんて言われたらとてもうれしいものです。

描いた絵を広く公開しようと思ったら、いくつかの方法が考えられます。

  • 印刷した絵を額に入れて居間に飾る
  • 美術展に応募する、個展を開く
  • 街のカフェに行きつけを作り、店内に飾ってもらう
  • ポストカードにして、フリマや手づくり市で販売する

いかがでしょうか。一番お手軽な居間に飾るという方法では、見てくれるのは家族とわずかな来客のみ。他の方法は初心者の方にはちょっと敷居が高いですよね。

インターネット上に掲載するとメリットがいっぱい!

そこでもっと手軽、かつたくさんの人に見てもらえる方法があります。インターネット上に描いた絵を掲載するのです。

ネット上に絵を載せるとこんなにメリットがあるんです

  • 自分の上達の軌跡を振り返ることができる
  • パソコン絵画が一番映える状態で作品集として見てもらえる
  • SNSに絵を投稿して「いいね」がつくと、励みになる
  • 他の絵描きさんたちと交流できる
  • 上達すれば、副業につながる仕事が舞い込むことも

友達に「絵を描いてるの」なんて話をすると、「へぇ、見せて見せて」という流れになりがち。そんなときもネット上に作品がまとめられていると便利です。

作品をサイトやブログへ掲載しても訪問者が少ない

インターネット上のどこに絵を掲載するかというと、これまではサイトやブログに載せるのが定番でした。

けれども見知らぬ個人サイトをわざわざ訪れる人、ほとんどいません。私のサイトでも見にくる人は1日多くて5・6人。サイトを立ち上げてから数年たってもこの程度です。

今はサイトもブログも星の数ほどあります。検索結果で見つけてもらう(上位表示される)には、このあまたのサイトの中で競争を勝ち抜く必要があります。中には企業サイトも含まれます。これからサイトやブログを始める方だとかなりむずかしいでしょう。

サイトやブログよりSNS。何百人もの人があなたの絵を見てくれる

SNSは情報の拡散力がケタ違い。だから多くの人に絵を見てもらえる

ところが。同じ絵をTwitter(※ツイッター。SNSの一種)に投稿すると、わずか数日の間に数百人、時には千人以上もの人に見てもらえるのです。さらには投稿した絵に対して共感を示す「いいね」を多数つけていただき、とても励みになっています。

SNSとは、インターネットを利用したコミュニケーションサービスです。

Twitterを例として、かんたんに説明しますね(^^) たとえば誰かが「このお店、おいしかったよ」と投稿すると、その声は瞬時に世界中へと流れていきます。

ここまではサイトやブログと同じですが、タグなどの仕組みによりSNSの方がより情報が広まりやすくなっています(今日Twitterを始めたばかりでも、少なくとも50人は投稿を見てくれる人がいるくらい強力な拡散力です)。

そして、その投稿を誰かが目にします。「このお店、おいしそう。みんなにも教えたいな」と思ったら、その人はこの投稿を自分と仲の良い他のユーザーのところにも送ることができます。このようにひとつの投稿が人から人へと拡散されて広まっていくのです。時には海外までも。

このSNSの強力な拡散力のおかげで、あなたの絵は多くの見知らぬ人々から見てもらえるようになります。

初心者だから、まだ下手だからと恐れないで。投稿する絵は下書きでもOK

TwitterやPixiv(※ピクシブ。お絵かき専用SNS)では毎日たくさんの絵が投稿されています。

SNSの世界はグローバル。海外の人があなたの絵を見ていいねをしたり、自分の友人へ拡散してくれる。そんなことが日常茶飯事に起こり得るのです。

プロのような上手な絵じゃないと見てもらえないのでは? 下手だと文句を言われたらどうしよう。

いいえ、そんなことはありません。以前落書きのような手書きイラストを載せたことがありますが、それでも誰かしらは見てくれていました。しかもそれにいいねがついていて、「こんな絵でもいいんだ」とびっくりしたものです。

さらに、絵は完成していなくてもかまいません。人は作品ができあがっていく課程にも興味を持ってくれるもの。下書き、未完成図、それでも投稿すればなにかしらの反応があります。

無料で自分の絵を世間の人に見てもらえる。使わない手はない

不特定多数の人が、無名の絵描きである自分の作品を見てくれる。これってすごいことですよね。絵の世界でプロとして名を挙げているわけでもない、お金をかけてアートギャラリーを貸し切ったわけでもない。

インターネット回線さえあれば、誰でも無料で自分の絵を世界に見てもらえるチャンスがある。それが今の時代です。

過去の画家たちが知ったら、現代人の特権をさぞ羨望したことでしょうでしょう。彼らの活躍した時代にインターネットがあれば、「死ぬまでさっぱり作品が売れなかった」という悲劇も回避できたに違いありません。SNSで作品を宣伝したり、作品から作ったオリジナルグッズを売ることもできたからです。

パソコン絵画の作品を投稿するのにおすすめのSNSは?

絵師憧れの的といわれるPixiv。絵画テイストの投稿には向かない

実は絵を描く人たちの間で一番有名であり、憧れのSNSといえばPixiv(※ピクシブ)です。

しかしお絵かき初心者の方にはおすすめしません。Pixivは絵描き憧れの場だけあって、目の肥えたユーザーが揃っています。よほど絵に自信がある人でなければ、反応をもらうことすら難しいでしょう。

またデジ絵と呼ばれるコミック寄りのイラストが主体であるため、絵画系の絵はあまり関心を持ってもらえない風潮があります。パソコン絵画の作品発表の場としては向いていません。

Instagramは「インスタ映え」を求めて気疲れてしてしまうかも

では最近流行りのInstagram(インスタグラム)はどうかというと。こちらもお絵かき初心者には向かないのでは、と思います。「インスタ映え」という言葉が示す通り、見目麗しいものが求められる世界だからです。

周囲をきれいな絵に取り囲まれて、「私も美しい絵を描かなくては浮いてしまう」と妙なプレッシャーを感じてしまっては逆効果。SNSの利用でやる気を出すところか、気疲れしてやる気ダウンの可能性も。

将来、絵が上達した際にはInstagramへの投稿もいいかもしれません。けれども初心者のうちは、まわりの華麗さに気圧される可能性が高いのでおすすめできません。

お絵かき初心者が多いTwitterはモチベーション維持にも最適

これからSNSに絵を載せてみたいなという初心者の方には、Twitterがおすすめです。

Twitterではデジ絵はもちろん、油彩・日本画など古典的な絵画作品でもちゃんと反応してもらえます(プロの画家にも利用者が多い)。中には絵手紙を投稿している人もいて、かなりオールマイティーな印象があります。

加えて、他のSNSに比べて投稿が拡散しやすい仕組みがあること、お絵かき初心者にやさしい空気があることもポイントです。

他のSNSに比べて、Twitterには「昨日から絵始めました」みたいな本当の初心者さんが多いように感じます。

初心者の方らしきツイート(短文投稿)をのぞいていみると、「うまく描けない」「あの作家さんみたいな絵が描きたいな」など日々の努力が伝わってきます。練習中のスケッチや新品のお絵かき道具の写真もアップされていて、「私もがんばろう」と前向きな気持ちになります。

やっぱり絵を描くって、基本的には孤独な作業なんですよね。特に初心者のうちはうまく描けなくてモチベーションが低下しがち。そんなとき以前投稿した絵にいいねがついていたり、同じ初心者さんが頑張っている姿を見ると励まされるんですね。

落書きレベルの絵でも気軽に投稿できるというのもありますが、やる気を維持できるという意味でもお絵かき初心者さんにTwitterはおすすめです。

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