気分はプロ画家♪ 絵を高級紙に印刷し、額縁に飾りませんか

目次

自分の絵を最高のクオリティで仕上げてみたくないですか?

コツコツと時間をかけて、一筆ずつ丁寧に仕上げた力作。いとしいわが子のような作品。

印刷して飾るなら、一番立派な晴着をきせてやりたいのが親(作者)心ですよね(^^)

デジタルで描いた絵をきれいな作品として仕上げるためには、印刷、紙、額縁、この3つがカギとなります。

最近は技術の進歩もあり、印刷屋さんに頼まなくても、個人宅で個展レベルの作品を作れるようになりました。少し大変な部分もありますが、一度試すと病みつきになりますよ。

印刷は自家製の方がモニター通りの色を出しやすい

私自身、印刷屋さんに何度かプリントを頼んだことがあります。でも結果として、良い紙を使って自宅のプリンタで印刷したものが一番きれいでした。

お店に頼むと基本的にはレーザー印刷での出力になるため、モニター上で見ていた時と色が大きく変わってしまうからです。

モニター上ではRGBという色の取り扱いなのに対して。レーザーではCMYKという、表現できる色の範囲が少し狭い取り扱いになるためです(※最近は一部RGB印刷を始めたお店もあります)。

このあたり、知識や設備がある方ならある程度対応もできるのですが(カラーマネジメント、CMYKなどでググってみてください)。私は自分で色を確かめられた方が安心できるので、自宅でプリントすることにしました。

家庭用プリンタのほとんどは、インクジェットというタイプです。こちらはPCやiPadモニターと同じ、RGB対応になります。

家庭用プリンタはEPSONとCANONが主流

アート作品向けのインジェット紙を購入する

水彩画のような質感のある紙は水彩画・パステル画に最適

印刷するときは、このプリンタにあったインクや用紙を電気店や通販で買うのが一般的だと思います。

絵をきれいに印刷したければ、まず紙にお金をかけます。アート作品専用のインクジェット紙を購入するのです。

たとえば、私が愛用している紙専門店の竹尾さんだと、1㎡くらいの大きさで1枚数百円~3,000円程度で購入できます。

おすすめは1,000円以上のクラスの紙。水彩紙のように、凹凸の質感のあるものもあります。

ちょっとお高いですが、そこらで買える写真紙やマット紙とは次元の違う仕上がりになります。

特にArtRageのような絵画系お絵かきソフトで描いた絵は、専用紙でこそ色の深みや混ざり合いの美しさ、ぼかしの質感を表現できます。

むしろ専用紙でないと、苦労して描いた絵の美しさは出てきません。

バーニッシュ(ニス)でさらに輝きを

バーニッシュには輝きがあるグロスと、控えめなマットタイプがある

アート用の高級インクジェット紙へ印刷すれば、それだけでも十分きれいなんですが。さらにもう一段上を目指したい方は、ぜひバーニッシュにも挑戦してみてください。

図工や美術の授業で、完成した木工作品にニスを塗りませんでしたか? あれです。あれを絵に対しても行います。

高級紙は基本的にコピー紙より厚めなので、上から液体を塗っても大丈夫。アクリル画や水彩画用のバーニッシュを入手し、塗ってみましょう。

なお最初のうちは必ず塗りに失敗します。切れ端の紙や安い画用紙など、なんらかの紙で練習を重ねてから本番用に塗ってください。

私は100均で買った小皿に、リキテッド社のグロスバーニンッシュを入れて刷毛で塗っています。

額縁とマットで、絵は印刷物からアートに化ける

額縁は案外安い

絵を飾るといったら額縁。この額縁で、絵は一皮むけてアートになります。

額縁というと高いイメージがありますが、実は千円程度から買えます。

額縁
額縁は最低千円~上は数万円のものも

この価格でもガラスが入り、壁に吊るための紐もセットされています(※壁側の取付け金具は別売り)。全部付いていると思えば、千円は十分安いかと。

追記)最近は安全面を考慮して、ガラスからアクリルに切り替えが進んでいます。予算が許すのであれば、アクリルの方がおすすめです。割れても飛散しないので、人に渡る作品は基本的にアクリル額を選んでいます。

額縁とマットの選び方に迷ったら、プロにおまかせ!

私が自分の絵を初めて額装した時は、額縁選びからプロに任せました。

※額装(がくそう、と読む。絵の見せ方を考えながら、額縁に絵を固定すること)

世界堂という大手文具店があります。そこの額縁コーナーへ絵を持って行って、「この絵に合う額縁をこれくらいの予算で探してほしい」と頼みました(プロのアドバイスを受けながら額を選べる、相談カウンターが用意されています)。

スタッフのお兄さんが私の絵を額縁にあてがい(恥ずかしいっ)、額縁の候補をいくつかあげてくれます。絵を縁どるマットという厚紙も、私自身は何色がいいのかさっぱりわからず、結局はおすすめのものをチョイスしました。

これがマットです。

あくまで自分自身で選びたいという方は、事前にオンラインの額縁シミュレーターでリハーサルしておくと、絵に合う色の額を選びやすいと思います。

額縁とマットと絵の相性を確認できて便利

絵を額装すると、アーティストとしてもレベルアップする

後日額装された絵を受け取り、雑貨屋さんへ納品しました。

箱をあけて中を見たときの感動は、いまでも鮮やかに覚えています。どうして良いカメラで写真を撮らなかったんだろう?と悔やんだほど、美しい仕上がり――まさにアートでした。

女性が化粧で化けるように。絵は額縁とマットで化けます。

この変化を見てしまった私は、それ以降チープな100円額に絵を飾れなくなりました。さらにバーニッシュで味をしめてからは、自分の不器用さを嘆きつつも、毎回必ず塗るようにしています。

初回は全部おまかせだったものの、価格は額縁+マット(インチサイズ)で1,500円前後でした。額装の人件費込みで、とてもお安い買い物だったと思います。

その後は自分で額装しているので、3千円くらいかかってます。その絵にあった額を選ぼうと考えると、最低2千円は出さないとデザインが選べないんです。

デジタルで絵を描く人こそ、一度は額装を体験してみて

デジタルで描いた絵は印刷しなくても、パソコンやスマホで見られます。そのため、額を買ってきちんと額装したことがないという人が意外と多かったりします。

確かに多少のお金と手間はかかりますが。一度体験すると、アーティストとしてのレベルもワンランクアップします。

額とマットを付けただけで、自分の絵が様変わりするのを目の当たりにし、額装も絵の見栄えを変える表現の一部なのだと意識するようになるからです。

絵を描き始めて、思い入れのある一作ができたら。ぜひ額縁屋へ足を運び、額装を頼んでみてください。そしていずれはあなた自身の手で額装し、作品を着飾ってあげられるようになったら素敵ですね(^^)


額装した絵をネットで売るときは、額縁モックアップを一緒にアップするのがおおすすめ。見てくれた方の反応が変わります。

目次