線画に色を塗っていきます

「インクペンで簡単なイラストを描こう①画面の操作~描く・消す」の続きです。

色を塗る

新規レイヤーの作成

色塗り用レイヤーを作成する

新たに色塗り用レイヤーを作成します。

レイヤーってなに?

アニメのセル画のようなものです。色は透明で、上下に何枚でも重ねることができます。 線画と色塗りでレイヤーを別々にしておくと、あとで絵を修正したくなった時に便利です。線を消そうとしたらまわりの色塗りまで消えてしまった、という手違いを防げるからです。

色数が多い絵では、色塗り用のレイヤーを複数枚作る場合もあります。ただしレイヤーの枚数が多いほど、システムへかかる負荷は大きくなります。特にタブレットは要注意です。

まずは、現在のレイヤー構成を見てみましょう。カラーピッカーの右上にある、「レイヤー」をクリックします。

レイヤー

中のレイヤーが1枚であることを確認します。

このレイヤーは線画用としましょう。色塗り用にはもう1枚レイヤーを追加します。

レイヤーパネルの左下にある「+」をクリックし、新しいレイヤーを追加します。

レイヤーの作成

レイヤーの順番を変更する

色塗り用レイヤーが一番下になるように移動します。色塗り用レイヤーを線画用レイヤーの下へとドラッグします。

レイヤーの移動

色塗り用レイヤーを操作したので、背景が緑色になっているかと思います。もしなっていなかったら、クリックして選択状態にします。

背景の緑色は現在洗濯中のレイヤーを示しています

ペンで描く、消しゴムで消すといった操作は、現在選択中のレイヤーに対して行われます。操作をする前に、正しいレイヤーが選択されているか確認しましょう。

別のレイヤーを選択するには、そのレイヤーをクリックして背景を緑色に変えます。

どうして色塗りレイヤーを線画レイヤーの下にしたの?

複数のレイヤーを重ねたとき、同じ位置に絵が描かれていると、一番上にあるレイヤーの絵が表示されて、下にあるレイヤーの絵は隠れて見えなくなってしまいます。

つまり、線画レイヤーの上に色塗りレイヤーが載ってしまうと、線が見えなくなってしまう場合があります。そこで、色塗りのレイヤーを一番下にして、線が見えるようにした、というわけです。

レイヤーをロックする(※PCフル機能版のみ)

色塗りの最中に誤って線を消してしまわないよう、線画用レイヤーを編集できない状態にしておきます。

なおこのロック機能は、Artrage LiteとiPad・Android版Artrageには搭載されていません。操作できなくても問題ありませんので、次へ進んでください。

一番上にある線画レイヤーにカーソルを載せます。右上にカギマークが表示されたらクリックし、一覧から「すべてをロック」を選択します。

レイヤーのロック

色見本を導入する(※PC版のみの機能)

※iPad・Android版では利用できませんが、あれば便利という機能なので問題ありません。また導入手順がめんどうという方も、飛ばして次(22ページ)へ進
んでかまいません。

次は色塗りです。先ほどみたいにカラーピッカーから色を作ってもいいのですが、毎回では大変ですね。同じ色を繰り返し使うときも不便です。

そこで、「色見本」を使っていきましょう。色見本とは、複数の色を集めたカラーパレットのようなものです。Artrageにプリインストール済みのものもありますが、イラスト向けにポップなものを新たにインポートしたいと思います。

クレヨラの色見本をダウンロードする

Artrageの開発元やユーザーによって、フリーの色見本各種が配布されています。

以下のサイトへアクセスしてください。Devinartという海外のPixivのようなサイトです。Artrageユーザーの方がよく利用しています。

Crayola Style Colours-Artrage by bolsterstone on DeviantArt

このページでは、 bolsterstoneという方がクレヨラというあるクレヨンブランドの118色見本を配布しています。モニターに映える明るい色、キャラクターの肌や髪向きの色がそろっており、イラスト用にこれひとつあると便利です。

ダウンロードのリンクはちょっとわかりにくいですが、画面右側の方にあります。英語で「Download」とあるのでクリックしてください。

わかりやすいようにデスクトップへ保存します。

ダウンロードしたファイルを解凍します(もしソフトがなければBandizipがおすすめ)。解凍すると、「Crayola64.col」というファイルになります。

ここからはArtrageに戻って作業します。カラーピッカーの左隣にある「色見本」をクリックします。

色見本

中身が空でも、そうでなくても問題はありません。この色見本の中身を、ダウンロードしたクレヨラの色見本に差し替えてみましょう(※既にご自分で作った色を登録されている場合、色見本を保存しておいてください。次の作業で今の色見本は消去されます) 

「色見本を追加」の上にあるオプションメニューをクリックします。

「サンプルを置き換える」の中にある「コレクションから選択」をクリックします。

今回は初めてなので、まずはクレヨラの色見本をコレクションへ登録しましょう。

コレクションってなに?

色見本を集めてしまっておく箱のようなものです。よく使う色見本をコレクションとして登録しておけば、いつでも呼び出せます。コレクションの中にはArtrageにプリインストールされているものもあります。

コレクションの左列が、コレクションを大きなテーマごとにまとめた「グループ」です。既存グループのいずれかを選択(あるいは新規に作成)して、コレクションを追加するようになっています。

グループとコレクション

では今回は「Sample」グループに登録してみます。左列の「Sample」を選択し、中央上の方にある「サンプルをインポート」をクリックします。

Crayola64がグループ「Sample」に追加されました。これでいつでも色見本から呼び出せます(※デスクトップ上の「Crayola64.col」を削除してもOK) 。

これで最後です。保存した色見本へ読み込みましょう。「Crayola64」を選択し、右下の「OK」をクリックします。

Crayola64

コレクションに含まれる118色のカラーサンプルが追加されました。1クリックで使いたい色を選べます。

色名を表示することも可能です(※作成者が色名を登録している場合のみ表示される)。「色見本」のオプションメニューをクリックし、「色名を表示」を選択します。

色名を表示

色を塗る

イラスト完成例

完成見本です。左から日が当たっていると仮定してみました。あくまで私の描いた例なので、どうぞお好みで塗ってください(^.^)

ペンを太くする

今回の色塗りでは、線画と同様にインクペンを使っていきます。ツールピッカーから「インクペン」を選択します。

インクペン

色塗り用に、少しツールサイズを大きくしておきましょう。 ツールピッカー内の「*%」の上でドラッグして数値を上げます。

葉っぱを塗る

先ほどの色見本を使って進めていきます(※コレクションを読み込んでいない方・iPad/Android版版利用の方は、似た色をカラーピッカーから選べばOK)。

色見本から「Green」(緑)を選択します。色名は、サンプルの上にカーソルを載せていると表示されます。 もし見つけにくかったら、色名を表示させてみてください。

葉っぱの色を塗ります。ペンであれば、本物のペンと同じように動かして塗り潰します。マウスであれば、ドラッグしたまま動かすと色を塗れます。細かい部分はキャンバスを拡大すると塗りやすいです。

線の上に色がついてしまっても大丈夫。色塗り用レイヤーは線画レイヤーの下に配置されています。線が塗り潰しで見えなくなってしまうことはありません。

もし描画に失敗して操作を戻したいときは、メニューの「取り消す」をクリックします。あるいは「消しゴム」を使ってもかまいません。

花を塗る

同様の手順で花を塗ります。色は「Scarlet」(明るい赤)を使います。

顔を描く(※お好みでどうぞ)

チューリップの顔を線画レイヤーの方へ描き込みます。カラーピッカーの右上にある「レイヤー」を開きます。線画用レイヤーをクリックし、選択状態にします。

目や眉に黒を使いたいときは、「Black (Pure)」(黒)がおすすめです。

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