デジタル絵画でちいさなお絵描き

デジタル絵画をPC・タブレットで楽しみませんか?描いた絵は飾るのはもちろん、オリジナルグッズを作ったり、サイト記事の挿絵に使ったり活用方法はいろいろ。★作品集、Artrageの使い方はメニューバーの中です

下書きを清書したら、絵のイメージが変わって「なんか違う」となったときの対処法

calendar

手書きの絵をデジタルでトレースすると、イメージが変わってしまうというあるある

イラストAC向けの素材イラストのメイキングです。それにしても、猫以外のイラストを久し振りに描きました(笑)。

今回はノートに描いたラフ図を利用して、Windowsタブレット版のArtrageで描いていきます。

本日のお題のこれ。ゆる系の一頭身チビキャラです。サイト用にかわいらしいナビゲーションキャラが欲しかったので、描いてみました。サクっと描いたので、キャラのノリも軽いです。イエ~イ。

一頭身チビキャラの下書きをタブレットに取り込む

適当すぎる胴体は、清書しつつなんとかしようと思います。ラフ図はイラストに雰囲気を醸し出せるかが勝負なので、現段階ではこれでOK。

さて。問題は、清書でした。このラフ図の素朴なゆるゆる感そのままに仕上げたかったのですが、いろいろと迷走してしまいました。「手書きのラフ図と、デジタルで描いた清書版のイラストを比べたら、なんか絵のイメージが違う」というあるあるが今日のテーマです。

ラフスケッチをトレースし、イラストの清書をすすめる

まずは頭部からトレースを開始します。今日の下書きはかなりアバウトなため、左右対称ツールを使うとずれまくりなのがよくわかります。

Artrageでノートの下書き線をトレースする

こんな感じですかね~。女の子の頭部を描き終えました。

Artrageで頭部を描き終えたところ

仕上がりイメージを確かめたいので、顔と髪にちょっくら色を入れてみます。……あれ?

女性の顔と髪を色塗り

なんだろう、このびみょーな違和感。ラフ図の方がかわいいように見えるのは、気のせい?? うーむ。バランスを調整しつつ、できるだけ元絵に沿ってトレースしたんだけどなぁ……。

イラストは目が命。目を変えてみよう!と試行錯誤

手書きの鉛筆と、デジタルのペンツールで同じ絵を描いてもそのイメージは100%一致はしません。芯の太さも、芯が描く質感もまるで違うからです。目に映る風景とそれを切り取った写真で、鮮やかさなどの印象がイコールにならないと同じです。

私はラフ図段階では、ほとんど目を描き込みません。一生懸命描いたところで、デジタルで清書すればそのイメージは変化してしまいます(※今回の目はゴマ粒サイズで影響が少ないので入れました)。

と、ラフ図のイメージを完全再現できないのは宿命と理解はしてるものの、「かわいかったのが、かわいくなくなった」は論外。要修正です

けれども修正とは言ったものの、ここまでラフ図をトレースして進めてきました。明らかにラフ図と線の位置が違うのは、バランス調整した顔の輪郭くらいなものです。となると、「かわいい」を決めるのは表情。問題は目と口?

そこで、少しだけ目をいじってみました。よく「目が大きいほどかわいい」と聞くので目を大きくし、ハイライトを入れてみました。

女性イラストのの目をもっと大きく、ハイライトも入れて修正

これはこれでかわいいのですが、そもそものラフ図のイメージから離れてしまっています。よってボツ。

絵のイメージが心に定まっていれば、手はちゃんと再現してくれる

その後も目をいじくり倒したもののうまくいかず。ここはいっちょ初心に返って、「こんな絵が欲しいんだよ」とラフに描いてみますか。

そうして手振れ補正機能も切って、ラフに描いたのがこれです。そうそう、このイメージ! なんだ、ちゃんと描けるじゃん私。何時間も迷走していたのはなんだったんだろう……。

思い描いた絵のイメージをラフ図を描いて確認する

脳に雑音を入れずに絵を描くには、デジタルでもラフに描いた方がいい

手書きは脳からの指令をダイレクトにペン先に伝えやすい、という話があります。

鉛筆以外の書きもの、例えばシャーペンは複数の部品で構成されている。これだと「描く」という命令が脳から下りてきて、芯先に伝わるまでに「雑音」が入ってしまう。その点、鉛筆は芯から軸まで1つのパーツになっている。命令がダイレクトに伝わるので描きやすい。だから私は絵が描けなくなると、鉛筆1本という原点に戻ってくる。
「絵が苦手な人でも下書きをしっかり作れば、絵を完成できるよ -ストレスに負けず自分らしく素直に生きる方法2.0」より引用

今回の問題も根っこが似ている気がします。手振れ補正をオンにした描画ツールは、文字通り線を強制する代物。「こんなイメージで描きたい」と線を描いても、描いたそばから補正がかかります。

ペンツールの補正機能をオフにして一発で決まり絵が描けたのは、脳の命令がペン先に伝わりやすくなったからかも? なにはともあれ、人間の手って自覚している以上に正確なんだなぁと関心したのでした。

前髪の修正もまずはラフに赤入れする

ついでに気になっていた前髪も赤入れ。まず顔の上に曲線をざっくり描いて、それからつむじへ向かうように切れ込みを入れていきます。

一等頭キャラの前髪に赤を入れて修正する

そして、諸々の修正を反映させた絵がこれです。修正前とずいぶんイメージが変わったと思います。

一頭身の女性キャラ

肌色が目立つと恥ずかしいので、早くお洋服着せましょ。描き描き……と。はい、これで完成です。

Artrageで描いた一頭身キャラクター

イラストACにて無料素材配布中

簡単な一頭身キャラクターのはずだったのに、完成までかなり時間がかかってしまいました。目が小さい単純キャラほど、絵のイメージって大事ですなんですね。良い勉強になりました。

今回描いたイラストの髪をおろしたバージョンと、髪色の違うバージョンの計5点をイラストACへアップしました。ブログの挿絵などに無料でお使いいただけます。